プロモイス®

プロモイス®

プロモイス

一般消費者のみなさまが直接プロモイス®の名前に出会うことはないでしょう。しかし、シャンプーやトリートメント、ヘアカラーなどのトイレタリー商品や、化粧品のパッケージに、“プロテイン”、“加水分解 シルク配合”や“毛髪補修成分~タンパク”などと記されていれば、そのほとんどがプロモイス®であるといっても過言ではありません。また、美容室やヘアサロンでのヘアカラーやパーマ処理の前後で施される“PPT”と呼ばれるものも、そのほとんどがプロモイス®です。 プロモイス®は、日常で使う、あるいは美容師さんたちが使う化粧品、特にヘアケア製品の多くに配合されている化粧品原料です。

プロモイス®

プロモイス®は、各種タンパク質を加水分解して得られたペプチドとその誘導体です。
天然由来成分を起源とし、ヒトと自然にやさしい原料です。プロモイス®は、種々のタンパク質の効果を損なうことなく、利用しやすい分子量に加水分解することで、毛髪や皮膚に対し保湿、湿潤、保護、修復などの様々な効果を与えます。
また、タンパク質の起源や化学修飾タイプの違いから、性質・特徴が異なります。
ペプチド・タンパク質・アミノ酸の詳細についてはこちらから

promois

シルクタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス S-720F 加水分解シルク
なし 絹糸
プロモイス シルク-1000
プロモイス シルク-700SP 加水分解シルク
プロモイス シルク-1000P
プロモイス SERICINE-P セリシン 又は 加水分解シルク
プロモイス シルク-1000Q ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルク
カチオン化
プロモイス S-CAQ ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解シルク
プロモイス S-700SIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解シルク
シリル化
プロモイス EFLS ラウロイル加水分解シルクNa
アシル化
プロモイス EFLS-F ラウロイル加水分解シルクNa
プロモイス EFLS-C ラウロイルシルクアミノ酸Na
プロモイス EF-118AMP イソステアロイル加水分解シルクAMP
エタノール
プロモイス EF-118(IS) イソステアロイル加水分解シルク
イソステアリン酸
プロモイス シルクーA 加水分解シルクエチル
エタノール
エステル化

植物性タンパク

大豆タイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス WS 加水分解ダイズタンパク
なし 大豆
プロモイス WS-H
プロモイス WS-HQ カチオン化加水分解ダイズタンパク-2
カチオン化
プロモイス WS-HCAQ カチオン化加水分解ダイズタンパク-3
プロモイス ESCP ココイル加水分解ダイズタンパク
アシル化
プロモイス WS-HSIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解ダイズタンパク
シリル化
プロモイス WS-SP 加水分解ダイズタンパク なし

小麦タイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス WG 加水分解コムギ
なし 小麦
プロモイス WG-Q ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コムギタンパク
カチオン化
プロモイス WG-CAQ ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コムギタンパク
プロモイス WG-SIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解コムギタンパク

シリル化
プロモイス WG-SP 加水分解コムギ なし

コメタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス WR 加水分解コメタンパク
なし コメ

ゴマタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス GOMA-SIG 加水分解ゴマタンパクPGプロピルメチルシランジオール
シリル化 ゴマ

エンドウタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス WJ 加水分解エンドウタンパク
なし エンドウ

ケラチンタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス WK 加水分解ケラチン(羊毛)
なし 羊毛
プロモイス WK-H
プロモイス WK-L
プロモイス WK-GB
プロモイス WK-HP 加水分解ケラチン(羊毛)
プロモイス WK-Q ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(羊毛)
カチオン化
プロモイス WK-HQ
プロモイス WK-HCAQ ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
プロモイス WK-HSIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
シリル化
プロモイス KR-30 加水分解ケラチン(羊毛)
なし

コラーゲンタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス W-32 加水分解コラーゲン
なし 牛皮由来ゼラチン
プロモイス W-32R
プロモイス W-42 豚皮由来ゼラチン
プロモイス W-42R
プロモイス W-42KS-12 牛皮由来ゼラチン
プロモイス W-52 豚皮由来ゼラチン
プロモイス W-1000J 牛皮由来ゼラチン
プロモイス W-4000
プロモイス W-NE
プロモイス W-42CP 加水分解コラーゲン
プロモイス W-42SP
プロモイス W-52P 豚皮由来ゼラチン
プロモイス W-42Q ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン
カチオン化
プロモイス W-52Q
プロモイス W-42QP ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン
プロモイス W-52QP
プロモイス W-42CAQ ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
プロモイス W-52SIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
シリル化
プロモイス ECP ココイル加水分解コラーゲンK
アシル化 牛皮由来ゼラチン
プロモイス ECP-C
プロモイス ECP-C(B) 豚皮由来ゼラチン
プロモイス ECP-P ココイル加水分解コラーゲンK 牛皮由来ゼラチン
プロモイス ECS ココイル加水分解コラーゲンNa
プロモイス ECT ココイル加水分解コラーゲンTEA
プロモイス EUP ウンデシレノイル加水分解コラーゲンK
プロモイス E-118D イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD
変性アルコール
プロモイス E-118 (IS) イソステアロイル加水分解コラーゲン
イソステアリン酸
プロモイス E-118 (HI) イソステアロイル加水分解コラーゲン
イソステアリン酸ヘキシルデシル
プロモイス レジンN ロジン加水分解コラーゲンAMPD
変性アルコール
プロモイス レジンAC ロジン加水分解コラーゲン
エタノール

海洋性コラーゲンタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス W-32M 加水分解コラーゲン
なし 魚皮由来ゼラチン
プロモイス W-32MR
プロモイス W-42M
プロモイス W-52M
プロモイス W-52MD5
プロモイス WU-32R 魚鱗
プロモイス EUCP ココイル加水分解コラーゲンK
アシル化
プロモイス EU-118D イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD
エタノール
プロモイス EU-118 (IS) イソステアロイル加水分解コラーゲン
イソステアリン酸
プロモイス WU-32SIG (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ) ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
シリル化

ミルクタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス ミルク 加水分解カゼイン(牛乳)
なし カゼイン
プロモイス ミルク-P 加水分解カゼイン(牛乳)
プロモイス ミルク Q ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン(牛乳)
カチオン化

パールタイプ

製品名 表示名称 化学修飾 由来
プロモイス パール P 加水分解コンキオリン
なし コンキオリン
プロモイス パール Q カチオン化加水分解コンキオリン-2
カチオン化

加水分解タイプの起源

プロモイス®は、各種タンパク質を原料として調製されますが、それぞれのタンパク質を構成するアミノ酸組成の違いが、性質・特徴を大きく左右します。そこで、各タンパク質について、アミノ酸組成からみた特徴を紹介します。

シルク

シルクタンパク質は、2本のフィブロイン(繊維状タンパク質)が平行に並び、セリシンというゴム状不定形タンパク質で被覆された構造を持ちます。一般に繊維として使用される絹糸は、セリシンを除いた繊維状のフィブロインを指します。フィブロインを構成するアミノ酸は、分子量の小さなグリシンやアラニン、セリンが約9割を占めています。これらの小さなアミノ酸が規則的に配列されているためシート状構造をとり、さらっと優れた質感と繊維が強く、伸縮性がほとんどないという絹糸の特徴を出します。一方セリシンは、フィブロインのような規則的配列を持たず、セリンを多く含むことが特徴です。シルクタイプは、これらアミノ酸のもつ高い親水性=保湿力はもとより、シルクをイメージさせるようなさらっと優れた質感を与えます。

植物性タンパク

<大豆タンパク質>
グルタミン酸・アスパラギン酸など酸性アミノ酸を約3割含有し、微量ながらシスチンも含有しています。植物タンパク質の中では、毛髪にしなやかさを与えるのが特徴です。

<エンドウタンパク質>
酸性アミノ酸を約4割含有し、大豆タンパク質よりもシスチンを若干多く含有しています。植物タンパク質の中では、毛髪にやわらかさを与えるのが特徴です。

<米タンパク質>
疎水性のアミノ酸を多く含み、低ダメージの毛髪にも吸着しやすく保湿効果を発揮します。植物タンパク質の中では、毛髪につるつるしたなめらかさを与えるのが特徴です。

<エンドウタンパク質>
極性の高い酸性、塩基性のアミノ酸を多く含み、植物タンパク質の中では、毛髪にさらさら感とハリを与えるのが特徴です。

<ゴマタンパク質>
酸性アミノ酸を多く含み保湿性に優れます。

ケラチン

ケラチンは構造タンパク質の一種で、動物の毛や皮膚外皮の角質、毛髪、爪などを構成し、特にヒトの毛髪の8割以上を構成しています。アミノ酸組成は、他のタンパクにはほとんど存在しないシスチンを約1割含有していることが特徴です。ケラチンは一般に不溶性のタンパク質で、ジスルフィド結合(S-S結合)が多数存在し、この結合は隣り合う分子を架橋しています。羊毛やヒトの毛髪を曲げてもすぐに元に戻るという性質は、この結合によるものです。ケラチンタイプは、毛髪への高い吸着力を発揮することで、毛髪にハリ、コシを与えます。

コラーゲン

コラーゲンは、動物の皮膚や骨、血管壁などの結合組織を構成する主要タンパク質で、特にヒトでは体の総タンパク質の約3割を占めています。アミノ酸組成の特徴は、グリシンがアミノ酸配列上3個目ごとに存在すること、コラーゲンにしか含まれないヒドロキシプロリンを約1割含有すること、疎水性のアミノ酸が少ないことが挙げられます。
コラーゲンタイプは、毛髪・皮膚にしっとり感やしなやかさを与えることができます。

海洋性コラーゲン

従来、化粧品に利用されているコラーゲン源は、主に牛や豚の皮や骨でしたが、各種魚類の皮や骨、鱗(うろこ)をはじめ、海綿動物など海産物からコラーゲンやゼラチンを利用することも可能です。魚類由来ゼラチン、魚鱗、海綿などのアミノ酸組成を、ウシやブタ皮由来ゼラチンと比較すると、コラーゲンの特徴であるグリシンやアラニンなど親水性の高い中性アミノ酸を含んでいる点では似通っています。
しかしヒドロキシプロリンの量は、ウシ・ブタ由来ゼラチンに比べて若干少なめです。

ミルク

ミルクは、哺乳類が子供の生育のために与えている理想的な食品であり、アミノ酸組成はあまり偏りがなく、リン酸基によりカルシウムを補給する作用を有することが特徴です。
カゼインは、ミルクタンパク質の主体をなすリンタンパク質で、ミルクに酸を加えると等電沈殿するタンパク質の総称です。ミルクタイプは、そのアミノ酸バランスから、しっとりと落ち着いた風合いを与えます。また、リン酸エステルや、酸性アミノ酸が金属とキレートを形成します。

パール

コンキオリンは、貝類(軟体動物)に含まれるタンパク質のひとつで、炭酸カルシウムなどの無機塩を主体とする貝殻中に、薄い膜を何層かにわたって形成しています。
そのアミノ酸組成は、グリシン、アラニンが多く、フィブロインにとてもよく似ています。アコヤ貝がつくる真珠の中にも同様のタンパク質が含まれており、貝殻や真珠の防御のほか、その成長や美しいつやにも関与していると考えられています。

化学修飾タイプ

プロモイス®には、各種タンパク質を加水分解したものと、さらに化学修飾を加えることで目的や用途にあわせて特化した各種誘導体があります。

カチオン化タイプ

ペプチドの末端アミノ基を4級アンモニウムカチオン化することで、傷んだ毛髪への収着性を高め、毛髪に柔軟性と帯電防止能を付与するタイプです。コンディショナーやトリートメント用の成分として利用できます。

アシル化タイプ

ペプチドに各種脂肪酸を縮合させたもので、主にシャンプーや洗顔料などの洗浄剤として利用できます。アルキル鎖の長い脂肪酸を縮合させた可溶化剤や油溶性タイプもあります。

エステル化タイプ

ペプチドの末端カルボキシル基をエステル化することで、アルコール可溶型としたタイプです。コラーゲンとシルクの2種類があります。

シリル化タイプ

ペプチドのアミノ末端をシリル化することで、ペプチドのもつ毛髪修復機能と、シリコーン化合物のもつ毛髪へのなめらかな質感をあわせたタイプです。ドライヤー等の加熱処理で、毛髪表面に被膜を形成する“ヒートアクティブ効果”により、毛髪を保護、保湿し、風合いを向上させます。

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